立ててもいない

ああそうそう、俺それでさあ・・・、てっきりその映画、『コックと泥棒、その妻と愛人』って言うピーター・グリーナウエー監督のヤツ?それの1シーンだとばっかり思ってて、この前見返したんだけど。
全然なかったんだよなあ、そんなシーン何処にも」
とナカバヤシは続ける。
あるよね、確かにそう言うの」
とハマグチもその話にうなずいていたが、マキだけはどうもそう言ったどうでもいいオタク話には退屈しているようだった。
しばらくしてガタンと扉の開く音がし、トオルが玄関に顔を出すとそこにはなんとホンジョウと彼に肩を抱かれたミユキが立っていた。
ああ、トオルくん。
彼女・・・、君の友だちだって?」
えっ?
え、ええまあ」
と状況がわからないトオルは3秒ほどただボーッと立ちつくす。
トオル!
久しぶり、この人知り合い?」
と言っているミユキの目は座っており、どうやら真っ直ぐに立ててもいないようだ。
ああ、なんか彼女大分酔ってるみたいでねえ。
後は頼むよ?トオルくん」
と言ってホンジョウはミユキの肩を持ち上げ、そのままバトンを渡すかのようにトオルの肩に彼女を抱かせる。
おい?
ミユキ!
大丈夫かよ?」
へ~き、へ~き、たいりょうはかいへ~きってなもんだ」
とわけのわからないことをミユキは口ずさんでいる。
まいったなあ。
泥酔だな、こりゃあ」


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